乳飲み子の育て方ガイド

個人ボランティア きみどり様にご協力いただき、ブログ「ねころくっ!」より転載しております。転載元の記事は下記よりご覧いただけます。

生後第一週

ぎゃぼ~~!眼も開いてない子猫をひろっちまったーーっ!と、焦ってるアナタへ。

眼も開いてない、耳も開いてない、へその緒がかさぶたでついてる。
そんな子猫は生後第一週位。

焦るな焦るな!まずやることは・・・

巣作り

私はおなじみ、ねずみーキャリーを使います。

  • 箱、キャリーなど、なんでもよい。出来れば中が見える物が便利。
  • 毛布、タオルなどをいっぱい敷きつめる
  • まずは保温!熱くなりすぎぬよう、一番下にホッカイロ、または湯たんぽ(ホット用ペットボトル又はジップロックなどにお湯をいれたものをタオルでくるむ)を入れる
  • せまくってよい。イメージはママに抱きかかえられている感じ。周りにも敷きつめる。
    ぽかぽか、むぎゅむぎゅ・・・子猫が複数の時はお互いあっためあいますが、一匹の時は特にむぎゅむぎゅな感じにダミーママを作ってください。
  • ホッカイロを使った時は、途中温度を確認してね。これまたママに抱きかかえられてるくらいが適温です。

ミルクの作り方

次にやることは、ミルク、ミルク!

ねころく家御用達の哺乳瓶はこれ。ミオ。瓶がやわらかめで、乳首はシリコン製で使いやすくておススメ。

  • 瓶に分量のお湯を入れ、分量の粉ミルクを入れる。(だいたいの目安はミルク缶に記載してあります)
  • その際、こんな風に紙でじょうごを作るとさっと入れやすい。

中ふたを閉めて、シェイク!

水につけ、人肌程度にさます。
その後、カップには熱湯を入れてもっていき、随時温度が下がらぬよう湯煎しながら使います。
お湯を入れておくと、ティッシュを濡らして顔やお尻をふいたり、何かと便利です。
当初はスポイトや注射器などでも飲ませられますが、哺乳瓶は必須アイテム!さあ、買いに行こう!

ミルクの飲ませ方

んじゃ、ミルクを飲ませます。

子猫は腹這いにさせ、口の端から乳首を差し込み・・・

押しこみ過ぎず、浅過ぎず、正面、べろの上に・・・

  • ここで、瓶を軽く押しながら、中身を少しずつ出します。
  • 乳首の中に空気が入っちゃわないように気をつけて。常に瓶を押しつつ、乳首の中にミルクを充填させます。
  • 途中、瓶を軽く揺らしたり、ゆっくり回転させたりして刺激すると吸いついたりしやすいかも。

最初はお互い慣れないからちょっと難しいけど、根気強く優しくやれば、必ず吸いついて飲んでくれるようになります!
ここが頑張りどきと心得よ~!

  • なかなか最初は吸いついてくれません。そんなときは瓶をゆっくり押しながら、口の端から強制授乳します。だいたい2~3滴がゆっくり入るくらい。
  • しっかり飲めているかは、添えた手を首元に触れていると、ごっくん、な感じがつかめます。根気強く、根気強く・・ね。
  • 途中、ミルクが冷めぬよう、先程のお湯につけてあっためつつあげてください。
  • ひざにタオルを敷いておくと、こぼれたミルクを拭きとるのに便利です

これを、一日5~6回程度、おおむね4~5時間おきに繰り返します。
きっちり4時間!とかじゃなくっても大丈夫。親猫だってふらっと出かけちゃったりするからね。 こっちが神経質になりすぎると参っちゃいますよ~。アバウト、アバウト~。のんびりいこう!

排泄のさせかた

ミルクを飲ませたら次はちっち。おしりをティッシュなどで軽く、とととと・・・と刺激します。
おもしろいほどじわあ~っとちっちをしてくれます。
うんちょは毎日出なくてもそう心配しなくってよい(けっこう何日も出なかったりする)
そのうちしっかり、絵具のようににゅるにゅると出てきます。

これも、毎回繰り返す。

  • おちりは、ティッシュをさきほどのお湯につけて湿らせて・・・
  • イメージは、ママがなめてあげる感じ。実際なめてあげられれば、なおよい(笑)
  • ちっち、うんちょともティッシュでキャッチ!ティッシュの消費量、ぱねえっす。
  • 指についたらどうするか?そんなこと、気にすんな!(笑)うっかりなめないようにだけ気をつけて~(笑)

生後第一週 まとめ

まずは基本、ミルク、ちっち、保温・・・の繰り返し。満足したらまたもぐって眠る。新生児期です。

  • ノミなどはほぼいませんが、チェックしてください。
  • 何か気になることがあったら(めやになど)獣医さんに見せることも忘れずに。

生後第二週

ぱち!眼が開きます!耳も開きます!
アナタの拾った子猫はこれくらい?だったらだいたい生後7~14日くらいです(眼があくのは大体7~10日位)

なかなか全開しなくてしょぼい!って思っても・・・

必ず開きます(笑)この、眼が開いた瞬間はほんとに嬉しいんですよ~!

そうそう。複数のときは特に、ちゃんと飲めてるかも把握するため、体重を量りましょう。第一週で約100~150グラムくらい。

日々ぐんぐん増えます。第二週ではだいたい200~250グラムくらいかな~。兄弟でも個体差はあります。元気に育ってるなら、そう神経質にならなくても大丈夫!
この時期はもう、おろすとよちよち、ゆぶゆぶ歩きます。
まだまだ巣でゆっくりあったかく過ごさせてください。

基本、育て方は前述の通りです。寝不足だろうけど…もうちょい。がんばれ~~!

生後第三週

子猫の成長は早い、早い!

眼がぱっちり開いていて、耳もぴょこん!と三角になってる。これくらいの子は大体生後第3週。

もう、ミルクの催促を始め…

哺乳瓶も手でしっかり押さえてちっちくちっちく上手に一気飲み!これくらいになると、授乳も一日4~5回に。上手にいっぱい飲むので時間も短く、回数も少なくて済みます。

ちっちの分量も増えるので、ちゃんと排泄させても、開けるたんびに巣がちっちまみれになってくるのもこのころ。そろそろケージにお引っ越しの頃です。

うんちょまみれっちょになってることもあります。あんまりまみれていたら、下半身だけそっと、ささっと洗ってあげてください。その後はドライヤーはなるべく使わず、丁寧に乾ききります
(使うときは遠くに離して、熱くなりすぎないようにね)

ケージの中にも、同様に巣を作ります。

子猫はほんとに賢い。トイレは用意しておけば、この通り教えなくても使うようになります。

運動能力も発達してきて、よじよじ登ってきたり…

探検をはじめてみたり…。危なくないよう気をつけて、少しずつ遊ばせてあげましょう。

生後第四週

ちっちゃな歯が生えてきて、乳首をはみはみ始めたり…この頃からそろそろ離乳開始です!
最初はミルクと併用しながら・・・

離乳食は市販の缶詰もありますが、私はベビー用カリカリをふやかした奴を使う事が多いです。
銘柄はロイヤルカナン:ベビーケア(粒も小さく、ふやかしやすい。便もナイス!)、メディファス子猫(価格、リーズナブルで、なかなかよい!)がおススメ。

さいしょは口の中にちょっと入れてやります。そしたら、お!?なに、これ。うまっ!となって食べ始めたりします。

最初はお皿なんて噛んじゃったりするけど…(笑)

そのうち顔突っ込んで食べだします。
ご飯をしっかり食べるようになったら、ミルクは補助的に使うように変えてゆきます。
そのうち、様子をみながら、通常の子猫用のご飯に移行していきます。
(このあとは、ドライのカリカリ+水か、カルカン子猫のようなパウチのウエットフードに移行します。うんちょの様子に気をつけてね。下痢をするようなら病院へ)

 

それ以降

ふう~~。お疲れ様です!ここまでくればとりあえず、ほっと一息、ひと安心です。

よじよじ・・・。足に昇ったり、後追いしてくれたり。
生後3~8週は、社会化期と言うそうで、この頃子猫は色々な外界の事を学んでいく時期だそうです。

なので、どんどん好きに遊ばせ、先住猫犬さんやご家族とはどんどん触れ合わせ…子猫同士でもわんさか遊ばせ…危機管理能力なんかも身に着けさせましょう(笑)

ケージの扉をオープンにしておくと、トイレも使い、巣に戻って寝てたりします。
私は基本的にこの頃は外出と、夜寝る時はケージを使っています。あとはエリアを決めて、フリー。

そして…
家中を走り回って遊び…すっかり子猫らしくなった頃、乳飲み子育ては完了です!
そろそろ里親さん宅へ卒業する時期・・・。淋しいけど嬉しい、そんな時期です。

「みなさん・・・元気に、いい子に、大きくなるんですよ~~。」

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